豪雨浸食・干ばつ・凍結に対する高い耐久性により自然環境の変化に順応する

工法紹介

『放置竹林』からの『廃棄竹』を『綿状竹繊維』へ

竹林問題からの“新たなる竹材”の需要創出

 

近年、環境問題として放置竹林などの竹林問題が顕在化しています。 以前までは、食材、農業・漁業・建築などのあらゆる分野での資材としての需要がありました。現在では、安価な輸入タケノコやプラスチック製品への代替えにより、竹材の需要が低迷し、農林業従事者の高齢化も相まって竹林が放置され、生長スピードの速い竹が野生化により既存森林や畑地、里山、道路を浸食しています。
里山・森林保全活動として、現在多くの県行政では、森林環境税の事業等により、侵入竹、放置竹林での伐採が行われています。
しかしながら、竹材としての需要が少ないことで、食材、資材であるはずの行き先の無い“タケ”は、“廃棄竹”として廃棄物処理されます。
また、竹は空洞で、体積ばかりが嵩み、廃棄処理時の運搬費、処理費が掛かります。
R100ソイル工法研究会が開発した『とってもエコダー緑化資材』・『タケミックスソイル緑化資材』は、NPO法人や、市民ボランティア、環境保全団体などの環境意識の高い方々の善意の手により、伐採された“竹”のリサイクル有効利用として新たな需要を産出します。

 

“山から山へ還す”

 

森林・里山保全活動において“山”から伐採された“竹”を法面保護工事において、緑化資材として、“山”へ還す、自然循環材です。

 

とってもエコダー緑化工法』・『タケミックスソイル緑化工法』が施工される工事においての環境負荷低減効果のみにあらず、原材料である“放置竹”の採取地の荒廃林の環境も改善され、森林・里山のは全に貢献します。

工法紹介

空中窒素固定菌誘導型緑化工法 (とってもエコダー緑化工法) NETIS QS-110013-A

窒素固定菌とは?

自然の山野・森林では、人間が施肥すること無く、当たり前のように緑が絶えることなく、健全に生長しています。
ましてや、道路・空き地では、除草してもまた、草木は生長します。
これは、その土地に存在する、土壌微生物『窒素固定菌』の働きによるものです。

 

この自然界の植生のシステムを応用、反映させた緑化工法が『空中窒素固定菌誘導型緑化工法』です。

 

空中窒素固定菌誘導型緑化技術を用いた、『とってもエコダー緑化工法』では、『綿状竹短繊維』を主要資材とすることで、『窒素固定菌』を誘導増殖させ、植物の成長に必要な養分を大気中の窒素より、永続的に供給する自然界の植生のシステムが構築されます。

 

青竹を“捻り潰し加工”した『綿状竹短繊維』は、表面積が増大され、緑化基盤層として形成された『綿状竹短繊維』の構造は繊維の絡みによる結合とスポンジ状の空隙による排水効率が向上したことから豪雨に対する侵食防止効果が高く、保水性能も向上しました。

 

 

 

 

 

“6つ”の環境負荷低減効果

@ 地球温暖化ガスCO2の削減
『化学肥料』『ラス張工』『ピートモス』『化学合成接合剤』を省略したことで製造・輸入運搬時の化石燃料消費が低減され、CO2排出量を2/3削減
A 自然循環水の汚染回避
『化学肥料』『化学合成接合剤』を使用しないため、緑化法面造成後の化学成分溶出による地下水、河川水などの自然循環水の水質汚染を回避
B 天然資源の省資源化
廃棄される『青竹』『広葉樹バーク』の“天然素材100%”の主原料で構成され、有限の地下資源は使用しないことで、省資源化に寄与
C 廃棄物の発生抑制
将来的に廃棄物となる金属類などの“残留物”が発生しません 他の経済活動により排出される廃棄物のリサイクルと『竹』の新たなリサイクル需要を産出することで、“マイナスエミッション”に寄与
D 生物多様性の保全
『ラス張工』を省略したことで、ラス金網による木本植物の生長阻害が回避されます 自然界の植生システムの応用技術である、空中窒素固定菌誘導技術による植物への養分供給システムにより、自然な植物遷移により生態系への影響も保全され生物多様性に寄与
E 森林・里山の保全
放置竹林、侵入竹の森林・里山保全活動により、伐採された“廃棄竹”を緑化資材としてリサイクルに有効利用することで、“山から山へ還す”自然循環材として里山・森林の保全に貢献

 

 

 

 

 

『とってもエコダー緑化工法』施工例 (福岡県農道工事)

 

  • 着手前 2016年2月

    • 吹付施工 2016年2月

 

  • 施工完了 2016年3月

 

  • 2ヶ月経過 2016年5月 

 

  • 3ヶ月経過 2016年6月

 

  • 4ヶ月経過 2016年7月

 

  • 3年経過 2019年5月  マメ科木本類の生長

 

  • 4年経過 2020年1月 冬季の落葉

 

 

 

タケミックスソイル緑化工法(竹繊維植生基材吹付工) NETIS QS-190039-A

近年の集中豪雨等の異常気象・気候変動などより、山間地域や道路法面などでの斜面崩壊が頻繁に発生しています。これまでにも、各種の法面保護対策が施されていますが、法面保護工の植生工の中でも一般的な工種である、植生基材吹付工において、竹を主原料とした緑化資材と緑化工法を開発いたしました。
青竹を捻り潰し繊維状に加工した『綿状竹短繊維』を70%配合した『タケミックスソイル緑化資材』により植生基材吹付工にて造成された緑化基盤層は、『綿状竹短繊維』の絡みによる結合とスポンジ状の空隙による透水排水効率が向上したことから豪雨に対する浸食防止効果が高く、保水性能も向上しました。
『綿状竹短繊維』は、竹繊維の特性である、“しなやか”な性質を持つことで、緑化工成立までの気象環境による、乾燥、凍結などのストレスに抵抗力があり、降雨、融解後には、柔軟な緑化基盤層が復元します。
タケミックスソイル緑化資材

 

阿蘇 施工前後1

タケミックスソイル緑化工法 施工例(熊本県-南阿蘇)

エコテンダー(中性固化材)

植生工・浸食防止・地盤改良まで添加量の調整で多様な用途で硬化能力を発揮します。  特に法面緑化工に於いては、ラス金網やネット張工を省略でき、基盤に金属やポリ等の石油製品を残すことなく工期短縮、人手不足解消など現況問題に対応します。土壌汚染対策法のすべての基準をクリアした中性固化材で、使用場所周辺の動植物に対して良好な生活環境を提供します

 

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